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  油屋四方山話

油屋通りの由来

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油屋通りの由来について熊本日日新聞(平成10年)夕刊に掲載されました。



油にまつわるオモシロ話

 日本に初めて植物油が登場したのは3世紀から4世紀、神功皇后の時代。この頃、大陸から搾油の技術が伝わり、摂津の国(現在の大阪住吉区)の住吉明神にハシバミの実から搾った油を献灯したという記述が日本書紀にでています。つまり、日本の油の歴史は灯明油から始まったと言う訳です。
 平安時代の一大発明と言われるのが、実は搾油機だったのです。貞観元年(859年)、京都の大山崎離宮でテコの原理を利用した搾油機がはじめて作られました。この発明により離宮八幡宮の社司は朝廷から「主油司」(あぶらのつかさ)の位を賜りました。
 文明開化によって灯明油から食用油としてカツレツやコロッケなどを出す西洋料理店が全国に広まって行きました。これらの洋食が家庭に入りはじめたのは大正時代。この頃から、植物油を使う量が家庭でも飛躍的に増えていったのです。
 私達は用事の途中で無駄話などをして時を過ごしたりすることを「油を売る」といいますが、この語源は江戸時代の油商人から来ています。油桶から小さな柄杓で油を売っていましたが、油は粘って長く尾を引くので、時間がかかります。そこで、世間話をして油がきれるのを待ちました。こうして「油を売る」という言葉が生まれたのです。

株式会社 油屋本店 楢木野 仁士


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